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製造業のホームページ制作|新規の問い合わせにつながる構成と、載せるべき技術情報

製造業のホームページは、購買担当者や技術者が発注先を探し、比べるための場所です。BtoBの情報収集の実態をもとに、問い合わせにつながるページ構成、検索される技術情報の書き方、機密への配慮や写真の注意点まで解説します。

執筆:山口拓馬/まる製作所

製造業のホームページ制作|新規の問い合わせにつながる構成と、載せるべき技術情報のアイキャッチ

BtoBの取引では、購買担当者が営業担当者と会う前にWeb上で情報収集を終えている——一部の調査では、その割合が7割前後にのぼるとされています。見込み客が「検索して、比べて、問い合わせ先を絞る」段階で見つけてもらえなければ、商談の場にすら上がれないということです。

製造業向けの製品・サービスの選定について調べたメディックスの調査でも、候補を絞る「一次選定」の段階で最も多く使われている情報源は検索エンジンでした。企業規模で見ると、従業員10名以下の会社では「知人から聞く」の割合が比較的高く、5,001名以上の大企業では「検索エンジン」や「メーカーのホームページ」の割合が高い傾向があります。取引先の規模が大きいほど、ホームページで比べられていると考えてよいでしょう。

この記事では、こうした購買側の情報収集の実態を踏まえ、新規の問い合わせにつながるホームページの構成と、載せるべき技術情報を解説します。

紹介があっても、最後はホームページで確認される

「うちは紹介と既存の取引先で回っているから、ホームページは会社案内があれば十分」——製造業の経営者からよく聞く言葉です。確かに、長年の取引関係と技術力で成り立ってきた会社は少なくありません。

ただ、取引先の担当者が世代交代したり、新しい分野に挑戦したりするとき、その「紹介と既存取引」だけでは届かない相手が増えています。紹介や展示会がきっかけの場合でも、見込み客はすぐに連絡してくるのではなく、情報を集めて他社と比べます。その際には、ほぼ必ずホームページが確認されています。

紹介で出会った相手も、展示会で名刺を交換した相手も、最後に確認するのは御社のホームページです。

製造業のサイトでよく見かける不足

「何ができる会社か」が分からない:会社概要、沿革、代表挨拶は載っているのに、肝心の「どんな加工ができるのか」「どんな材質・サイズ・ロットに対応できるのか」が書かれていない。これが最も多い課題です。購買担当者が知りたいのは、会社の歴史よりも「自分の案件を頼めるかどうか」です。

情報が古いまま:設備一覧に、すでに入れ替えた機械が載っている。取得した認証が反映されていない。更新されていないサイトは、「この会社は今も元気に動いているのか」という不安を与えます。

スマートフォンで見づらい:現場の技術者や、外出先の購買担当者は、スマートフォンで確認することも少なくありません。表や図面の画像が崩れていると、それだけで比較の候補から外れてしまいます。

問い合わせにつながるページ構成

製造業のホームページでは、発注の検討に関わる人がそれぞれ必要な情報を見つけられることが欠かせません。BtoBの取引では、購買担当者だけでなく、技術者、品質管理の担当者、設計の担当者、経営層など、複数の人が検討に関わります。

ページ載せる内容主に見る人
技術・加工内容得意な加工、対応できる材質・サイズ・精度・ロット技術者・設計担当
設備一覧主な設備の名称・台数・加工範囲技術者・購買担当
加工事例何を、どんな課題に対して、どう加工したか購買担当・技術者
品質管理検査体制、測定機器、取得している認証品質管理担当
会社概要・工場へのアクセス所在地、規模、沿革、代表者購買担当・経営層
よくある質問試作1個から対応できるか、納期の目安、図面がなくても相談できるか全員
お問い合わせフォームから相談後、メールで図面を送付できる案内全員
採用情報仕事内容、職場の様子、先輩の声求職者

特に効果が大きいのが、加工事例です。「どんな会社か」を説明するより、「こんな課題を、こう解決した」という事例の方が、見る人に自分の案件を重ねてもらいやすくなります。

よくある質問も、問い合わせのハードルを大きく下げます。「試作品1個だけでも頼めるのか」「図面がなくても相談できるのか」といった、問い合わせる前に気になるけれど聞きにくいことに答えておいてください。

費用の目安は、30秒でできる見積もりシミュレーターで確かめられます。

ホームページは採用にも効く

製造業の多くの会社が抱えている、もう一つの課題が人材の確保です。

求職者は、応募する前にほぼ必ず会社のホームページを確認します。工場の様子、実際に働いている人、どんな仕事をするのかが分からない会社には、応募をためらってしまいます。

採用情報のページには、次のような情報を載せると効果的です。

  • 仕事内容を、未経験の人にも分かる言葉で
  • 工場や作業の様子の写真
  • 働いている社員の声
  • 未経験者の教育の流れ

取引先向けの情報と採用向けの情報を一つのサイトで整えておけば、「技術のある、ちゃんとした会社」という印象を、取引先と求職者の両方に伝えられます。

制作前に押さえておきたい点

機密情報への配慮:加工事例を載せるときは、取引先の名前や、製品の形・図面が分かる写真に注意が必要です。取引先との契約で公開が制限されている場合もあります。事例は、取引先の業界名(「自動車部品メーカー様」など)に留め、写真は加工の特徴が伝わる範囲にする、といった配慮をしてください。事前に取引先の了承を得られれば、さらに説得力のある事例になります。

写真は「自社の実物」を使う:素材サイトの工場写真は、見る人にすぐ分かってしまいます。技術者は特に、設備や現場の写真から会社の実力を読み取ります。整理整頓された現場、実際の設備、働く社員の写真を使ってください。

社内で完成イメージを共有する:製造業のホームページ制作では、社長、工場長、営業担当など、複数の人の意見をまとめる必要があります。制作が進んでから「イメージと違う」となると、大きなやり直しになります。制作会社の中には、契約前にトップページ最初の画面のデザイン案を見せてくれるところもあるので、それを社内で共有して方向性を決めておくと、スムーズに進められます。

費用の目安

製造業のホームページ制作の費用は、ページ数や、原稿・写真を誰が用意するかで大きく変わります。既存のサイトを作り直す場合の費用相場や、見積もりに大きな差が出る理由については、ページ数や発注範囲を整理したうえで複数社の見積もりを比較するのが確実です。個人事業主向けの費用感の参考として、個人事業主のホームページ制作費用の目安もあわせてご覧ください。

まとめ

製造業のホームページは、会社案内ではなく「発注先として選ばれるための場所」です。

  • 「何ができる会社か」を、材質・サイズ・精度・ロットなど具体的な言葉で書く
  • 加工事例とよくある質問で、見る人が自分の案件を重ねられるようにする
  • 技術者が検索する、具体的な言葉でページを作る

まずは自社の得意な加工と対応条件を書き出し、加工事例ページとよくある質問ページの原稿を1件分用意するところから始めてください。

よくある質問

Q. 製造業にホームページは本当に必要ですか?
A. 新規の取引先を開拓したい場合は、ほぼ必須です。一部の調査では、BtoBの購買担当者の多くが、営業担当者に会う前にWebで情報収集を進めているとされています。また、紹介や展示会で知り合った相手も、発注前にホームページを確認します。
Q. ホームページにどんな情報を載せればいいですか?
A. 最も重要なのは「何ができる会社か」です。得意な加工、対応できる材質・サイズ・精度・ロット、設備一覧、加工事例を具体的に載せてください。品質管理の体制や、よくある質問もあると問い合わせにつながりやすくなります。
Q. 取引先の名前や製品を載せても大丈夫ですか?
A. 取引先との契約で公開が制限されている場合があるため、注意が必要です。業界名に留める、形が特定できない写真にするなどの配慮をし、可能であれば事前に取引先の了承を得てください。
Q. 採用にもホームページは役立ちますか?
A. 役立ちます。求職者は応募前に会社のホームページを確認するため、仕事内容や工場の様子、働く人の声が分かる採用ページがあると、応募のハードルが下がります。
Q. 海外の取引先向けに英語のページも必要ですか?
A. 海外との取引がある、またはこれから広げたい場合は、主要なページだけでも英語版があると効果的です。まる製作所では、多言語ページの追加オプション(1ページあたり税込15,000円)も用意しています。まずは技術・加工内容、設備一覧、会社概要、お問い合わせから用意するのがおすすめです。

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参考資料

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