美容室の集客は、大手ポータルサイトの掲載で完結しているように見えます。実際、新規のお客さまはそこから来ます。
それでも自社サイトを持つ意味があるとすれば、それは何か。この記事では、「ポータルをやめましょう」ではない現実的な考え方を整理します。美容室・サロン向け制作のページ構成は美容室の料金・ページ構成もあわせてご覧ください。
先に結論:ポータルはやめなくていい
自社サイトを作った途端にポータルを解約するのは、多くの場合おすすめできません。新規集客の入口としてのポータルの力は本物だからです。
問題は、すべてをポータルに預けている状態にあります。
- 掲載料が上がっても抜けられない
- クーポン目当ての新規ばかりで、単価が上がらない
- プランによっては、予約やポイント利用に応じた手数料もかかる
- お客さまとの接点が、すべて他社のプラットフォーム上にある
自社サイトの役割は、ポータルを置き換えることではなく、この構造を少しずつ変えていくことです。
自社サイトが担える3つの役割
① リピーターの受け皿になる
これが最も現実的で、効果が出やすい役割です。
一度来店したお客さまが次に予約するとき、ポータル経由だと、契約プランによっては手数料やポイントの負担が発生します。しかしそのお客さまは、もうあなたのお店を知っています。 新規獲得のための費用を、再来店のたびに払い続ける理由はありません。
自社サイトに予約導線(LINE、予約システム、電話)を用意し、来店時に「次回からはこちらからも予約できます」と一言伝える。 これだけで、少しずつ移行が進みます。
初回はポータル経由、2回目以降は自社経由。この形が、コストと集客のバランスとして現実的です。
② 指名検索の受け皿になる
ポータルで気になったお店を、そのまま予約する人ばかりではありません。店名で検索して、公式サイトやSNSを見てから決める人は確実にいます。
このとき、公式サイトがなければ、判断材料はポータルの情報だけになります。ポータルの掲載枠には、書ける内容にも写真の枚数にも限りがあります。
自社サイトなら制限がありません。店内の雰囲気、スタッフの人柄、こだわりの薬剤、施術の考え方。 ポータルでは伝わらない部分を伝えられます。Instagramとの役割分担はInstagramとホームページも参考になります。
③ 採用の窓口になる
美容業界の人手不足は深刻で、採用こそが自社サイトの最大の用途という店舗も少なくありません。
求人サイトに出稿しても、応募を考えている美容師は必ず店名で検索します。そのとき、給与・休日・教育体制・スタッフの様子が分かるページがあるかどうかで、応募率が変わります。
ポータルサイトは、お客さま向けであって、求職者向けではありません。 ここは自社サイトにしかできない役割です。
自社サイトに何を載せるか
ポータルと同じ情報を並べても意味がありません。ポータルに書けないことを書いてください。
スタッフ紹介
美容室は「誰に切ってもらうか」で選ばれる業種です。経歴、得意な施術、好きなスタイル、大切にしていること、休日の過ごし方など、人柄が伝わる要素。指名の理由は技術だけではありません。 話しやすそうか、感覚が合いそうか。それを伝えられるのは自社サイトです。
施術の考え方
なぜこの薬剤を使っているのか、髪の状態をどう見ているのか、カウンセリングで何を聞くのか。価格やクーポンで比較される土俵から降りるには、これが必要です。 ポータルの枠には書ききれません。
スタイル写真
ポータルにも載せますが、自社サイトなら枚数の制限がありません。「こういう髪質・骨格の方に、こういう提案をした」という文脈つきで並べると、単なる写真集より効きます。掲載にはお客さまの許可を取ってください。
料金表
ポータルのクーポン価格ではなく、通常メニューの正価を載せてください。クーポン目当てでない層は、むしろ正価が明示されているほうが安心します。
初めての方へ
初回はどのくらい時間がかかるか、カウンセリングで何を聞かれるか、駐車場、キッズスペース、車椅子での来店。「行く前の不安」を潰す情報は、検索でも拾われます。
予約方法
複数用意してください。電話だけでは、電話が苦手な層を取りこぼします。LINE公式アカウントは、美容室との相性が特に良い手段です。載せ方の例は美容室向けの制作ページでも確認できます。
費用の目安は、30秒でできる見積もりシミュレーターで確かめられます。
Googleビジネスプロフィールを忘れない
自社サイト以上に、まず整えるべきはここかもしれません。
「(地域名) 美容室」で検索したとき、多くの人はマップの結果から選びます。無料で登録でき、写真・営業時間・メニュー・予約リンクを設定できます。
自社サイトのアドレスをここに登録することで、両方が機能します。GBPとサイトの役割分担はGBPとホームページも整理しています。
なお、Googleマップの口コミを自社サイトに転載する場合は、掲載元の規約を確認してください。
開業前の場合
これから開業する方は、開店前に公開しておくことをおすすめします。
サイトを公開しても、検索結果に安定して出るまでには数週間から数か月かかります。オープン日に公開したのでは、最初の数か月は検索から誰も来ません。
内装写真が間に合わなければ、写真なしで先に公開し、後から差し替える段取りにしてください。「準備中」でもアドレスが存在していることに意味があります。
あわせて、開業手続き(美容所開設届など)や資金計画は別の話として進めることになります。手続きの要件は自治体によって運用が異なるため、管轄の保健所に早めにご確認ください。 手続き全体は美容室開業の準備ガイドも参考になります。
費用をどう考えるか
自社サイトには制作費と維持費がかかります。一方、ポータルの掲載料は毎月かかり続けます。
判断の目安として、次を計算してみてください。
- 現在の月間のポータル掲載料 × 12か月
- そのうち、リピーターの予約が占める割合
リピーター経由の予約に対して手数料を払っている割合が高いなら、その一部を自社サイトに振り替える意味があります。逆に、新規獲得がほぼすべてなら、急ぐ必要はありません。
「ポータルをやめる」ではなく「ポータルへの依存度を下げる」という発想が現実的です。
まとめ
- ポータルはやめなくていい。依存度を下げるのが目的
- 自社サイトの役割は、リピーターの受け皿・指名検索の受け皿・採用の窓口
- ポータルに書けないこと(人柄、考え方、正価、初めての方向け情報)を書く
- Googleビジネスプロフィールは先に整える
- 開業前なら、オープンの1〜2か月前に公開しておく
まる製作所に相談する場合
ポータルサイトと併用する前提で、スタッフ紹介・施術の考え方・正価の料金表・LINE予約への導線をどう並べるかを、トップページのデザイン案でお見せします。採用を強化したい場合は、求人・スタッフ募集ページも追加できます。
| 項目 | まる製作所の場合 |
|---|---|
| デザイン案 | 契約前に、トップページのデザイン案を無料でお作りします(ヒアリング完了後、最短翌営業日・遅くとも5営業日以内) |
| 料金 | すべてサイトで公開しています(お見積りシミュレーターで概算を確認できます) |
| 公開までの期間 | ご契約から2〜4週間が目安です(標準プランの場合) |
| 公開後の更新 | LINEで送るだけ。管理画面の操作は不要です |
| ドメイン | お客さまご自身の名義で取得いただきます |
美容室向けの構成と料金は美容室・サロン向け制作にまとめています。
デザイン案を見てから、依頼するかどうかを決めていただけます。デザイン案の作成だけで費用がかかることはありません。
よくある質問
- Q. 自社サイトを作ったらポータルは解約すべきですか?
- A. 多くの場合おすすめできません。新規集客の入口としてのポータルの力は本物です。目的は置き換えではなく、依存度を少しずつ下げることです。
- Q. 自社サイトの最も効果が出やすい役割は何ですか?
- A. リピーターの受け皿です。来店時に次回予約を自社導線(LINE・予約システム・電話)へ促すだけで、手数料のかかる再予約を少しずつ減らせます。
- Q. ポータルと同じ情報を載せれば十分ですか?
- A. 同じ情報を並べても意味がありません。スタッフの人柄、施術の考え方、通常メニューの正価、初めての方向け情報など、ポータルに書けないことを書いてください。
- Q. 開業前はいつサイトを公開すればよいですか?
- A. オープンの1〜2か月前の公開が目安です。検索に安定して出るまで数週間から数か月かかることがあり、オープン日公開だと最初の数か月は検索から来ません。写真が間に合わなければ先に公開し後から差し替えてください。
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